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お茶のこ彩々別館・古代史・神社のお話

日本の古代史(主に縄文~古墳時代。上古代の重要文献『ホツマツタヱ』)勉強中の一般人が、勉強で感じたことや神社を参拝した際の感想などを載せていこうと思います

2025年4月:国立科学博物館・特別展「古代ⅮNA-日本人のきた道-」

会期の前半で混雑度が低いと言われていたGWの前に行ってきました。
確かにその通りではにわ展よりはゆったり見れました。
通常の博物館より圧倒的に骨の展示が多いです

最古級の土偶の本物の展示があるのがいいですね。
有名な土偶はレプリカも多いですが、本物の立体感で一堂に見れるのはいい機会です



九州の博物館はそうそう行けませんしね
飛鳥山の縄文甕棺と幼児骨は常設にはないので貴重です。


噂の青谷上寺地遺跡も。

日本の律令政権に直結してくる古墳時代が結構ポイントになってくるので、
もっと世界とのつながりも詳しく紹介してほしい気もしましたが
旧石器あたりのほうが世界的なDNAの流れとしては重点的に紹介されていましたね。

もっと後の時代の突っ込んだ話が出てくるとよかったかなと思いました。
弥生以降は現代日本人とそんなに変わらないですよ、という感じ。
古墳時代は国内での移動の話だけに留まり、犬や猫の話でインターバル。

縄文DNAが多いということで、律令以降沖縄とアイヌに話を持って行くのは
確かに王道なのですけど、
今回の趣旨ではちょっと違うかなと思いました。
でも他の地域では希少なだけに数個しかない貝輪関連遺物が多く見られたのはよかったです。

飛鳥以降は頭蓋骨からの復顔と平均身長の比較一覧だけでお茶を濁したような。
残りやすいことから虫歯の話が多かったかな。

現代の日本人につなげるなら、
古墳以降の関東武士団のDNAなどをもっと詳しく知りたいですね。
縄文弥生より後の時代なわけなのでサンプルはあるはず。
北方騎馬民族のDNAが入っていたり、
中央から派遣された天皇の皇子のDNAが入っていることの証明ができたら面白いと思いますが
アンタッチャブル案件でしょうから、そういうアプローチの展示がないんでしょうね。

インドのアンダマン諸島のDNAが日本人と近いということは既知ですが、
ガラス玉の流通から見ると
旧石器時代の移動だけでなく古墳時代くらいまでの交易も
かかわってくる可能性もあるみたいですね。
アンダマン諸島の風俗文化からも検証することになると思いますが。

ここらへんに斬りこめば魏志倭人伝や偽書とされる文書の信憑性など
今までの文書や遺物以外からの古代史論争に一石を投じると思うんですが。
大々的に表に出てこなくても研究自体はされているといいんですけどね
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プロフィール

HN:
茶人(別HN:さいおん南)
性別:
女性
自己紹介:
2019年までは普通のアニメ映画好き。この4年で一気に裏情報を知った者です。一応歴史を専攻していましたがそれまではそこそこ。日本古代の「偽書」の世界を知って俄然やる気が出てきて、人生史上一番本を読んでます。アジアや世界全体の古代と、日本古代の関係を包括的に見て行きたいと思っています

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