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お茶のこ彩々別館・古代史・神社のお話

日本の古代史(主に縄文~古墳時代。上古代の重要文献『ホツマツタヱ』)勉強中の一般人が、勉強で感じたことや神社を参拝した際の感想などを載せていこうと思います

2022年4月石神井池・神社めぐり・他

4月初めのお花見シーズン最後に、石神井公園に行ってきました。名前からして縄文っぽさを感じますよね^^


石神=ミシャクジは諏訪神社とのつながりを感じる地名です。実際諏訪神社もありますし。
地名の有力な由来は縄文時代と思われる石剣が井戸を掘るときに出て、北口にある石神井神社で祀るようになったことからだそうですね。
予想通り縄文の遺跡が多く、16基も竪穴住居跡があるとのこと。弥生以降平安?くらいまではあまり使われていなかった地域ですが、
豊島氏の石神井城が石神井川と池の間の台地を利用して作られ、太田道灌に攻め滅ぼされたとのこと。


豊島氏は鎌倉時代末には石神井郷を領しているそうなので、石剣が井戸から出たというのはそれ以前のエピソードということでしょうか。
となると地名としては少なくとも鎌倉以前から石神井だったってことですかね。
井戸というシステム自体は日本では弥生時代からだそうですね。『ホツマツタエ』によると井堰は縄文時代からありますが。
地名自体は縄文時代からのものという可能性もあるのでは。ちなみに石剣は、近隣に太古からある三宝寺池から出たという説もあるみたいです。

バスから降りると、石神井池が眼前にあらわれます。奥の三宝寺池を基に、昭和初めに作られた南北に長い池です。
桜は何とか最後に間に合った感じです^^スワンボートがたくさん出ています。





この池は、水鳥の中でもお顔が白いオオバンが多いですね。※鴨と言うよりシギの仲間だそうで、意外です。
石神井池の南に続く三宝寺池はにぎやかさが少し落ち着き、趣が変わってきます。カキツバタの季節にはいい眺めになりそうです。
水源と思われる3か所位くらいから水がわいています。水量はこの頃少なくなっていて地下水からも汲みあげているとのこと。
ぐるりと南辺を回り、池の上に厳島神社が建てられています。





その向かいの高台の下に、穴弁天と称される10メートルほどの奥行きの洞穴があり、通常なら4月初めの祭りのときに公開されるらしいです。が、
今年は例のあれの対策とやらで中止だそうです。世界的にはもう終わってるんですけどね…いつまでやるんだか。否、終わらせるムードを私たち庶民が作っていきたいものですね。
そこから練馬の「ふるさと文化館」内の考古館を見学に行きます。ミニ江戸東京博物館のような石器時代~昭和、東映アニメ産業までの展示で、なかなか練馬区はお金持ちだなーと。

練馬大根が特産なだけに、江戸以降の分量が多いですけどね。なんと、お米よりうどんが主食だったらしいです。展示されている縄文遺物のボリューム的には、この間の二宮考古館に分があるかな。




でも縄文遺跡の数は98か所と結構多いですよね。縄文時代の竹製の編み籠が展示してあったのが面白いです。初めて見たと思います。よく残ってましたね。
屋外の住居跡公園も見学。縄文時代の柱跡に、真新しい柱が建てられています。ここまでやるなら、竪穴住居も一軒くらい再現してくれてもいいんじゃないかなと個人的には。




また、江戸時代の茅葺屋根の住居は出入り自由です。『ホツマ』にある『の祓い』は、古代から近年まで使われていた、伝統的な土間の台所から生まれた信仰。つい5,60年前くらいまでは土間は普通にあったんですよね。
そして広いスペースに庚申塔・馬頭観音が点在して保存してあります。
諏訪神社が見えたところで、今回参拝予定だった氷川神社を行き過ぎていたことに気づき、引き返します。
池の名称になっている「三宝寺」は真言宗で、氷川神社に隣接した立派な寺院です。たいていのポイントには真言宗寺院がありますね。石神井でも、室町時代に諏訪・氷川神社が創建されるまで新仏習合を引き受けていたのだと思います。



石神井氷川神社は参道が整備された立派な神社でした^^きれいな手水があり、桜も咲いています。御朱印もなかなか達筆です。




余計に歩いてしまったので、諏訪神社の参拝はパスして上石神井駅付近まで行って休憩。
北口の石神井神社へ向かいます。徒歩10分くらいです。閑静な住宅街の中に現れます。
隣の新しそうなお宅に中学生くらいの子がスマホを見ながら入っていきました。隣に珍しいご神体を持つ神社があるとてもいい環境だけど、本人は気づかないんだろうなと思いながら。

社務所がお宅になっているタイプの神社で、お宅の戸や窓にしめ縄が張られているのが目を引きます。ご神体の石剣は見ることはできませんが、パワーが強いんでしょうか。そして猫が休んでおります^^




私は見れなかったのですが、同行者が、キツネ?が境内を横切るのを見かけたとのこと!
お稲荷さんの眷属だったりして^^ 実際はイタチの類かも知れませんが、神社のパワーが動物を引き寄せているとしたら、それもすごいのでは。
ご祭神はスクナヒコナ様だそうですが、石神様と呼ばせていただきました。



古からの湧水をたたえる住宅街のオアシスには、縄文時代からの歴史が隠れていますね^^


また、3,4月に参拝した都心の神社三社も紹介いたします。


十二社熊野神社




都庁裏の西新宿公園の端に位置します。室町時代創建の新宿地域の氏神様です。氏子は西新宿から新宿三丁目、歌舞伎町辺りまでカバーしているとのこと。江戸時代に用水池が開発され、そこから浄水場が作られ、今は西新宿のビル群に姿を変えています。石碑が多く置かれています。


成子天神社




西新宿駅近くの、ビルのはざまに立地。参道は意外と長いです。七福神像が点在して設置されています。天満宮を勧請した平安時代より前には、アマテル(天照)様を祀る大神宮が鎮座していたとのこと。
神代文字の御朱印が特徴的です。


白鳩八幡神社





千駄ヶ谷の明治神宮と外苑に挟まれた立地。神宮による移転関連か、あまり神社が多くない地域ながら創建860年の古社。白い鳩が多い森だったことから、創建前から白鳩の森と呼ばれていた地域だそうです。都内では現存最古の富士塚があります。
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プロフィール

HN:
茶人(別HN:さいおん南)
性別:
女性
自己紹介:
2019年までは普通のアニメ映画好き。この4年で一気に裏情報を知った者です。一応歴史を専攻していましたがそれまではそこそこ。日本古代の「偽書」の世界を知って俄然やる気が出てきて、人生史上一番本を読んでます。アジアや世界全体の古代と、日本古代の関係を包括的に見て行きたいと思っています

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